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スト5道場

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HITBOX メリット・デメリット

HITBOXは、HITBOX社のボタンのみのコントローラーの商標です。
なので、他社のボタンで方向キーを入力するコントローラーのことは、レバーレスアケコンというのが正しいのですが、一般的にヒットボックス と言われています。または ヒトボ と省略されます。
ここでは、分かりやすくヒットボックスということにさせてください。

比較対象は、パッド(コントローラー)と レバー型のアケコンになります。
レバーを中心に説明し、必要に応じてパッドとの比較も付け加えていきます。

ヒットボックスのメリット(強み)

① 操作が早い

例えば、レバーで ← → こういう入力をしたとき、どうしても倒すために時間がかかります。
それをヒットボックスなら、片方のボタンを離して、もう片方を押すだけなので反応が早いです。

前ステップ、バックステップも、→→ですが、
レバーだと、一度真ん中に戻す動作分遅くなります。

コントローラーの場合は、反応速度の優劣は在りません。
むしろ、コントローラーは、十字キー と アナログスティック 両方備えています。
アケコン や ヒットボックスはボタンを増やすのはルール違反ですが、コントローラーは最初から2つあります。


そして両方使っていいので、実は反応速度としては、理論値が最強はコントローラーです。

理屈は、近年はヒトボだけ、方向キー同時押ししたときに、後押しが優先される。
それを利用した1Fガードや、1Fサマーといったテクが開発されました。
カプコンは、それを禁止するレギュレーションを追加していっています。

同時押しはニュートラルにするというルールです。
もちろん、正確に1つのボタンを外して、別の方向を1F内に押せれば、新しいルールのヒットボックスでも理論的にはできます。

ただ、パッドはアナログスティックが十字キーより優先される仕様があります。
なので、別の方向を十字とアナログで同時押しすることで、1Fの反応ができちゃいます。
海外のパッドプレイヤーは、若さもありますが、これが反応の良さの理由になってます。

② 新しいゲームでやりやすい

ストリートファイター5、ストリートファイター6には最適です。
後でデメリット側で書くのですが、ヒトボは斜め入力のために2つのボタンを同時押しが必要です。
レバーやコントローラーよりも、ミスしやすいです。
ヒトボのジャンプは本当に難しいです。
垂直ジャンプ、バックジャンプ、前ジャンプ。これをしっかり入力できるようになるまでに時間が必要です。

ただ、スト5・スト6は簡易コマンドがあるので楽です。
ゲームスピードも遅くて、ダッシュ派生の技も少なく、ジャンプの種類も少ないです。
他の2D格ゲーはもっとスピードが速く、
ジャンプの軌道が複数あって、ヒットボックスでこの入力はとても難しいです。
スト5の空中機動変化は限られたキャラのみで、コマンドも簡単ですが、空中機動変化がシステムに組み込まれてるゲームも多く、そういうゲームは難しいです。
今年、スト6をやろうという人がヒットボックスをやるのは、とてもいい選択だと思います。
逆に、他のゲームだとレバーの方が早く勝てるようになると思います。

ヒットボックスのデメリット

メリット、デメリット、いろいろあります。理論値は高いデバイスですが、一概に優れているってものではありません。

習熟に時間がかかる

「キーボード+マウスのゲーム操作に慣れてる人は、ヒットボックス習得が早い」って人がいますが、あれは嘘です。
そもそも、キーマウでゲームしてる人って、右手はマウス持ってるんですよ?
それに、格ゲーのレバー操作・方向キーの操作と、他のゲームの WSAD の運指は 全然違います。

キーマウのゲームに慣れている人は間違いですが、
ブラインドタイピングが超早い人とか、
ピアノ・エレクトーンの経験がある人は、習得がはやいです。
キーマウ勢がヒットボックスの習得が早いというのは理論的ではありません。

しかも、ヒットボックスの操作は、直感的ではありません。
方向キー4つだけを左手で押すのではなく、左手で攻撃ボタンもフォローする必要があったり、左右の役割分担を複雑にこなす必要があります。

そして、なんといっても離す動作です。普通はあまり意識しないのですが、格ゲーは斜め入力を多用します。
そうすると、ボタンを二つ押します。この2つ押しがネックです。

もう一つがボタン離しです。
レバーだったら同時に別の方向を入れることは物理的に不可能ですが、
レバーレスはボタンが押せちゃいます。
上記のレギュレーション変更で、前後同時押し、上下同時押しはニュートラルになります。
つまり、しっかりと前入力した方向の指を離せないと、棒立ちで攻撃を食らってしまうのです。

ヒットボックスでは、方向キーと攻撃ボタンの同時押しが難しいです。
そこに方向キーが2つ押しになると絶望的な難易度です。
下の動画はHITBOX社の出した動画です
サマーソルトを出すのにジャンプボタンとキックを同時押しするのに、逆の手を使ってます。
本来は、左手の親指で押す ↑上入力 と 右手の指で押すキックボタンを同時押しするために、あえて ↑ 上も右手で入力してます。

レバーも同じだと思われる人もいますが全然違います。
レバーは腕や手首も使う運動です。単純に左右の指だけを別々に動かす難易度は非常に高いのです。だから、ビタ押しするのに右手で方向キーも押す操作をしてます。
これは今回のアプデに限らず、以前からヒットボックスのユーザーが行っていたテクニックです。左手と右手で同時押しできないのです。昇竜とかでもそうです。

トレモでやれば分かりますが、左手で 薬指を離すとほぼ同時に、左手で上+右手でキック、これらを同時に行うのは不可能です。(不可能という意味は、大会で出すレベルでコマンドが安定することができないという意味。何回もやれば成功はします。)
波動拳や昇竜拳でも、簡易入力を使って、右手レバーを使って最速入力をするテクニックがあります。こういう特殊なテクニックまで出来るようになって、初めてレバーよりヒトボの方が強いという優位性が出せます。1日1時間のゲームでは習得するのは難しいです。

私は、レバーからレバーレスに移行したとき1か月以上トレモにこもり、コマンド入力どうしたら最速になるか調べて、コマンド練習しまくりましたが、いまだにジャンプ関連はミスして垂直になったりします。プロでもやるミスです。

選択肢の少なさ

まともなレバーレスコントローラーは、 Victrix と HITBOX しかありません。

画像:Amazon 「HITBOX」

画像:Amazon 「Victrix FS-12」

Obsidianもレバーレス化するキットもあります。
別記事で解説してるので、興味ある方は、そちらをご覧ください。
・「レバーアケコンをレバーレス化するキットの紹介
正直、天板の入手がネックです。高い。

Youtubeなどでは、安い中華製の1万円台の物をオススメしてる人がいますが、
初心者は絶対に手を出してはいけません。

私も買って見たのですが、ボタンもショボいし、内部の基盤が最悪。
めちゃくちゃレスポンスが悪かったです。
結局、15,000円の中華ヒットボックスに、
ボタン交換 6,000円、基板交換12,000円を追加で払うことになりました。

Amazonで「ヒットボックス」や「HITBOX」で検索すると、
1万円台の物が沢山出てきますが、Victrix と HITBOX社 の物以外は、おすすめできません。
お金を節約しようとして、無駄に お金 と 時間を使わされて、結局たいして安くない。
安かろう悪かろうなので、自分で改造できる人以外は止めましょう。

もちろん、あれを改造ベースと割り切って買うのはいいのです。
でも普通、アケコンの改造と言ってもボタン交換くらいです。
まさか、基盤ごとごっそり交換になるとは・・・

ボタンは耐久性が低い

ゲーセンのボタンって潰れますよね。アケコンもあれが起きます。
そして、ボタンは1個500円~2000円くらいします。
レバーより明らかに耐久性が低いボタンが沢山ついてるヒットボックスは、修理費がレバーよりちょっと多くかかります。

最近のボタン、高すぎるよ(涙)10個かえたら1万超えちゃうって何だよ。パッド買えちゃうじゃん。

肩が凝る・指がつる

アケコンは左右の手がちょうどいい距離で離れています。
ヒットボックスは、方向キー以外のボタンも左手で押せるようになっています。
両手が触れる位置です。長時間プレイするとこの態勢は体に負担がかかります。
それに加えて、筋力の弱い小指も使う必要があります。

理論値を追い求めたため、快適性を犠牲にしています。体調壊すプレイヤーも多いので、長時間やる場合は、立ち上がって屈伸したときに、片や首、手首なども一緒にストレッチしてください。

ただ、これはコントローラーもほぼ同じです。ただ、1つ違うのはコントローラーや手のひらを向かい合う形。合掌するような手の向きは、人体の構造的に負担が少ないです。
ヒットボックスは極端に両手を近づけていて、さらに手首の方向的に負担が大きいです。

現状、HITBOXのボタンは、親指がφ30mm、他の指がφ24mmです。
レバーの30mmよりは小さいボタンなんですが、それでも配置的に厳しいです。
手は少し丸めた状態の方がパフォーマンスが高いのですが、
左手の指をかなり開いた状態。「じゃんけんのパー」の形がポジションになります。
このせいで、普段伸ばさない、薬指・小指のストレスが半端ないです。
特に手の小さい人には難しいです。
既製品のボタンを使うので仕方ないのですが、
どうせ1つの指で押すので、20mmくらいで十分なのに・・・
(キーボードと違い、格ゲーのボタンは同時押しのために、いろんな指で押せるように少し大きめに作られてます。)

Tokido x Alex Myersの対談動画(Ergoboxについて)

この動画を見ると、いかにヒットボックスの形状が、手首・指の筋肉と腱、関節に負担が大きいか分かると思います。

人間の腕は、広げた状態だと自由に手首・手のひらを回転させる、腕をひねることができます。
ただ、手を近づけるにつれて不自由になっていきます。手の平を合わせるような腕の向きが自然です。

しかし、ヒットボックスでは、
左右の手が近いポジションがずっと続く
薬指、子指でボタンをおすと、手を外側にひねる動作になるため、非常に怪我しやすい体制になります。無理な方向に動かしてるので、軽い関節技を食らってるような感じです。それでも強いデバイスだから使うのですが。
手のひらを上側にひねる動作の方が分かりますかね。


合気道に小手返しという技がありますが、腕や手をHITBOXで使う方向と同じ方向に捻る関節技です。

音がうるさい

アケコン以上にヒットボックスの操作は音がなります。静音ボタンのスイッチも販売されていますが、操作によっては それでもうるさいです。最近のゲームは先行入力があるので、以前ほどではありませんが、それでもうるさい音がなる操作があります。
強くぱちぱち叩く入力をすると静音ボタンでもうるさいです。
避けられない操作もあります。
ゲーミングキーボードで、メカニカルスイッチのCHERRY MX 青軸を好む人がいますが、
Discordなどで拾ってしまうくらい大きな音がなります。
それを避けるために、最近は静かなキーボードを使う人が多いです。
ヒットボックスの騒音は青軸の比じゃないです。

・バックステップ/前ステップ

→→ や ←← この入力を素早く行えるのがヒットボックスの大きなメリットです。
2本の指(人差し指・中指)で滑らせて弾くように押します。
ピアノ押し と呼ばれる入力方法です。これは弾く(はじく)都合上どうしても大きな音がなります。

・ファジー○○、ワンガード○○

例えば、
ガードを入力しながら、敵が攻撃してきたらガード。
何もしてこなかったら、バックジャンプ
格ゲーの場合、こういう複数の敵のアクションに両対応する入力を「ファジー何々」って言います。
ファジーガード、ファジー投げ抜け、ワンガードバクステ、ワンガードバックジャンプ
こういうのって格ゲーやったことが無い人が見ると、超反応 や 読み勝ちに見えるのですが、実際は違います。ヨミは読みなんですが。
両方の行動に対応する入力を、フレーム(わずかな時間を)ずらして行って両方に対応します。
後ろ方向にガード入力を入れっぱなしにしながら、敵が投げてくるタイミングだけバックステップや投げ抜けを入力しておくと、ガード+投げに対たいして勝てる入力になります。
こういう入力は、ガード+○○の方は弾くような入力になります。
HITBOXは、方向入力もボタンなので、ボタン操作のパチパチ音は考慮する必要があります。特に同居する家族が居たり、壁1枚で隣に人が住んでいる場合などです。

音が気になるので、小さなお子さん(赤ちゃん)がいるパパゲーマーの練習部屋にはだいたいこれが貼ってあります。

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